11月8日、ランウェイライド2025が開催されました。
今年で8回目になるこのイベントは、日本唯一のアクロバット飛行部隊であるブルーインパルスの本拠地、航空自衛隊松島基地の飛行機用誘導路を自転車で走るというものです。
ちょっと前までは知る人ぞ知る特別なイベントという感じでしたが、今や予約を取るのも困難な超人気イベントに育ちました。
実際に朝集まった車はかなりの割合で県外の車両が含まれていて、このイベントのために一泊しなければ来られないような場所から来てくださっている方もかなりいらっしゃいました。
確かに普段は飛行機専用の場所を自転車で走るというのはそう簡単に体験できるものではありません。しかも先導してくれるのはブルーインパルスの地上部隊とも言える「ブルーインパルスJr.」です。

飛行機用の道ですからひたすらまっすぐで周りに視界を遮るような高い建物もなく、ブルーインパルスにそんなに興味がない自転車乗りの人にとってもこんなに気持ちの良い道を走る機会はほとんどないでしょう。
秋も深まった11月の開催ということで、朝の集合時間は一桁の気温まで冷え込みました。
朝一から並んでいた人たちはみんな自転車用のウェアを着込んだ本気の人たちで、自転車の調整をしながら身体を温め、万全の体制で走るための準備を整えています。

一方、そうでない一般参加の人たちはみんな寒がっているのが対照的でした。
特に子どもたちは寒そうでしたので、来年子ども連れでの参加を考えている方は朝のうちだけでも防寒対策をしっかりしておくことをお勧めします(昼間の天気自体は快晴と言っても良いくらいの晴れで、日が昇ってきてからはそれなりに気温も上がりました)。
集合場所から出発地点のブルーインパルス格納庫前までは自転車を押しての移動です。基地に入場するには自転車に脱落しやすいパーツは着いていないか、持ち物に落としそうなものはないか、さらには靴の裏に小石が挟まっていないか等万全なチェックが行われます。

松島基地には海難事故などの際に出動する松島救難隊が所属していますので、イベント中急に出動する事になった場合、滑走路に何か落ちていると事故に繋がりかねません。
このため、参加者一同かなり厳しいチェックを受ける必要があるんですね。毎年このチェックの時に「特別な場所に入るんだな」と感じて気合いを入れ直します。
9時には全員が揃ってブルーインパルス格納庫前で開会式です。格納庫は開放されており、ブルーインパルス実機を眺めながらの開会式です。これも毎年ですが贅沢ですね。

しかも式が終わったら今度はブルーインパルスJr.の演技を目の前で見られます。この部隊はブルーインパルスの機体整備を行う第11飛行隊整備小隊の隊員を中心に1993年に結成された部隊で、日本各地の自衛隊に存在するJr.チームの元祖です。
通常は航空祭などでちょっと離れたところからじゃないと見られないのですが、ランウェイライドは参加者250名のためだけに演技をしてくれるという何とも豪華な内容になっています。

普通は見られないようなアングルからも写真を撮り放題なので、このためだけに参加しても良いのでは?と思えるくらいの内容です。
ブルーインパルスJr.の演技後はいよいよメイン滑走路に自転車で出発です。
全体を6組に分けて、それぞれの組をブルーインパルスJr.が先導走行してくれるというのも他では絶対にないこのイベントならではのすごさです。

まずは主誘導路を西端のポイントセブンまで走行して戻って来るのですが、この場所は基地の外で言うとJR仙石線の鹿妻駅(国道45号線沿いのT-2ブルーインパルスが飾ってある場所)のあたりです。
出発地点のブルーインパルス格納庫前からは直線で3kmもありますので、普段自転車に乗り慣れていないとちょっと遠いと感じるかもしれません。

でも自転車好きな人にとっては最高の快走路です。一直線の3km道路なんてなかなかありませんし、飛行場ですから視界を遮るような高い建物もありません。しかもこの日は天気も快晴で、ただ待っていたらちょっと肌寒いくらいですが、自転車を漕ぐならこんなに良い天気はないと言えるくらいのコンディションでした。

参加者の顔も皆笑顔で、本当に良いイベントです。
主誘導路は1往復という決まりですが、戻って来た後は副滑走路を自由に走れるフリー走行タイムです。本気で何度も走っている人や何人かで談笑しながら走っている人、滑走路の端っこのブルーインパルスJr.撮影会で黄色い声援を上げる人など、それぞれの楽しみ方ができる良い時間です。

今年は自転車を持ち込まずに副滑走路だけを走る「ミニ・ランウェイライドプラン」というのも募集していて、全部で20名限定でしたがレンタサイクルで副滑走路を走ることもできました。
好評だったようなので、自転車の持ち込みがハードル高くて参加を見送っていた方は来年の募集を楽しみにしていてください。
フリー走行の時間は早めにスタート地点まで戻って来て、格納庫内のブルーインパルスの写真を撮ることもできました。

今年は格納庫前に自転車を置いてブルーインパルスの機体と自転車を並べて写真を撮れるスペースも用意されていて、自転車×ブルーインパルスのファンにとってはこれ以上ないイベントになったと思います。
年々人気を増しているイベントなので必ず参加できるとは限りませんが、来年以降もきっと開催されますので、気になった方は是非次回募集をお待ちください。

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