ランウェイライド2021
こちらの内容は、最終更新日から1年以上経過しているため、内容が古くなっている可能性があります。
ほとんどの人は自転車に乗ったことがあると思います。
でも、飛行機の滑走路を自転車で走ったことのある人はほとんどいないと思います。
想像してみて下さい。普通の道よりもずっと広くて、まっすぐで、デコボコも勾配もほとんどなく、見通しの良い滑走路を自転車で自由に走れたらどうでしょうか。

広い滑走路を自由に走れたら
全身に風を受けながらのんびり走るのも良し。登りも下りも障害物もないまっすぐな道を生かして最高速チャレンジをするのも良し。友達と一緒に競争したり、普通の道ではできないような走り方をしたり。
それが実現できるイベントが毎年航空自衛隊松島基地で行われています。東北地方在住者限定ですが、とても貴重な機会なので参加してきました。
前の日から気合いを入れ、10年前に買ったもののあまり乗っていなかったスポーツタイプの自転車を整備し、きっちり磨いて持って行ったのですが、今年はあいにくの雨模様。
あああ、せっかく綺麗にした自転車が、と思いつつカッパを着込んで最初に受付を済ませます。

受付後、移動を待つ参加者
筆者は自分で自転車を持ってきましたが、ファンクラブの会員であれば、台数限定で自転車を借りることもできます。詳しくは下のバナーをクリックしてご確認下さい。
受付を済ませた後は開会式の時間に合わせて基地内のハンガー(飛行機の格納庫)に移動します。

待機場からの移動
もちろん自衛隊に余計なハンガーなんてありませんので、案内されたのは飛行機が格納されているハンガーです。中にあったのは…ブルーインパルス!

開会式会場のブルーインパルスハンガー
航空自衛隊松島基地は日本で唯一のアクロバット飛行隊、ブルーインパルスの本拠地なんですね。2021年は東京オリンピックの開会式で展示飛行が行われたので、ご存知の方も多いと思います。
その東京オリンピックで飛んだ機体が目の前に!格納庫奥には1995年に退役したT-2型の機体も保管されていました。

1995年まで実際に飛んでいたT-2機体
飛行機を目の前に開会式が終わったら、なんと出発の前にブルーインパルスJr.の展示走行を見せてもらえました。
ブルーインパルスJr.というのは1992年に自衛隊員の有志で結成されたバイク版のブルーインパルスです。もちろん空は飛びませんので地上走行ですが、ギリギリで旋回したり交差したりと本家も真っ青なアクロバット走行を見せてくれます。

カラースモークも再現するブルーインパルスJr.
今回はあいにくの雨模様でしたが、キャノピーが付いた車体を生かして数々の演目を見せてもらえました。

綺麗に隊列を組んで走るJr.よく見ると右は3機並んでいます
ジュニアの展示走行終了後はいよいよ滑走路の走行です。走る前の注意事項では「小さな物でも滑走路に落としてしまうとジェットエンジンが吸い込むから気をつけてほしい」とか「緊急時には飛行機が発進しなければならないので速やかに指示に従って滑走路から退避してほしい」というような、滑走路走行ならではの注意がありました。

滑走路を傷つけないよう、自転車も入念にチェックします
東北地方の太平洋側では唯一の航空救難団所属基地ということで、普通に自転車に乗るなら絶対に受けないような注意事項に、むしろテンションが上がります。
実際の滑走路走行ではジュニアが先導をしてくれました。

Jr.に先導されて走ります
まずは東西方向に2,700mの滑走路を往復し、次に南北方向の1,500m滑走路で自由走行のスケジュールです。
地元住民としては普段ジェット機が離着陸している場所を走っているというのがものすごく特別な事として感じられ、走っているだけでもワクワクしてきます。

普段はこんな風に飛行機が走っている場所を…

Jr.と共に自転車で駆け抜けます
何せ、滑走路の端っこは基地が開放される航空祭でも来られない特別な場所です。こんなイベントでもない限り絶対に来られないと言っても言いすぎではないでしょう。
しかも、走っているメンバーをよく見たら、ついさっき開会式で挨拶していた基地司令が一緒に走っているではありませんか!

真ん中の自転車が第四航空団司令も兼ねる松島基地司令
2,700mの滑走路は一往復のみでおしまい(たぶん非常事態対応のためにずっと使用停止にできない)なのですが、1,500m滑走路はフリー走行できるようになっていました。

駐機場前を走り抜ける
今回は雨のため走行時間は短めでした。でも晴れていれば1時間以上は自由に走れる予定になっていたようです。
滑走路の端っこではブルーインパルスJr.との記念撮影ができるサービスもされていました。

ブルーインパルスJr.の記念撮影。もちろん、一緒に並んでの撮影もできました。
フリー時間は走るだけでなく、ハンガーに戻ってブルーインパルスの機体見学もOKでした。
さすがに鎖で仕切られていて触ったりはできませんでしたが、一番近いところでは2mくらいのところから機体を見られるようになっていました。

すぐ間近から機体を見られました
さらにハンガー二階のデッキも開放されていたため、この場所以外では見られない「上からのブルーインパルス」も見られ、ブルーインパルスファンにとってはまさに垂涎のイベントだったと言えるでしょう。

上から見るブルーインパルス
参加者には基地周辺のお店で使える1,000円券が配られ、終了後も楽しめるイベントだったと思います。
今回で4回目の開催でしたが、来年も開催が予定されているため、気になる方は是非来年もチェックしてみて下さい。
基地の中を走れるのはランウェイライドの時だけですが、基地の外をほぼ一周するようにサイクリングロードがあり、そちらはいつでも走れます。
JR矢本駅でレンタサイクルを借りて、そこから矢本海浜緑地パークゴルフ場に向かうと基地が見えてきます。
パークゴルフ場手前にある貞山堀沿いのサイクリングロードを西に進めば滑走路と併走できますので、タイミングが良ければ飛行機と競争もできるかも知れません。

ひたすらまっすぐ滑走路と併走するサイクリングロード
貞山堀沿いのサイクリングロードはそのまま鳴瀬川の河口付近まで伸びていますので、浜市地区を通って津波除けのかさ上げ道路を走ればまた滑走路と併走しながら矢本駅まで戻ってこられます。
15km程度でほとんど上り下りのないコースのため、ゆっくり走っても2時間くらいで回れます。来年のランウェイライドが待ちきれないという方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
石巻・東松島・女川を堪能できる
お取り寄せはいかが?


海街さんぽいちおしプラン
-
金華山を一望するという贅沢宿 島周の宿さか井宿泊予約
-
【お土産付き】伊達武将隊・支倉常長様と行く!石巻冬の新名物「石巻せり鍋」まるごと体験ツアー
-
女川町オンライン語り部
女川町 -
石巻観光情報案内所(石巻市役所1階)レンタサイクル【商品番号:90200】
石巻市