全国二位の豪農の庭園・齋藤氏庭園

公開日:2023/05/24 
最終更新日:2023/05/24

明治後期から昭和初期にかけて、石巻には全国第二位の地主と言われた豪農がいました。

その名前は第九代目齋藤藤善右衛門。今で言う前谷地に本拠を構え、農業に加え、衆議院議員、日本初の学術振興財団である齋藤報恩会の設立・運営などを行っていました。

彼が興した仙台信託は三和銀行に譲渡され、今では三菱UFJ銀行の一部になっています。

その齋藤氏が住んだ邸宅の一部がまだ残っており、公開されています。

庭園奥にある「広間」と呼ばれる建物

国の名勝に指定され、元々は入園料が必要な施設でしたが、2011年の東日本大震災で一部の施設が壊れてしまい、今も全ての施設を見る事はできません。

その分観覧料無料で開放されており、誰でも入れます。建物は150年以上前の歴史あるものばかりで、歴史好きにはたまらない空間になっています。

しかも、明治以降の建物だけではなく、付近で出土した縄文時代の遺品を集めた「宝ヶ峰縄文記念館」も併設されています。

宝ヶ峰縄文記念館。中に入れます

この遺跡も齋藤家の九代目善右衛門氏によって発掘調査が行われた場所です。

遺跡の貝塚をそのまま再現した展示

歴史的価値の高いものは博物館や東北大学に寄贈されましたが、出土品の一部が齋藤家の木小屋を改修した建物の中に並べて見られるようにしてあります。

もちろん縄文記念館も無料で拝観できます。

建物の外は日本庭園として整備されており、石灯籠や池、古い建物の外観を楽しめるようになっています。

庭園の石灯籠

蔵の一角

歴史を感じる装飾もそのまま残っています

池には沢山の鯉が住んでいて、日によっては餌やりを楽しむこともできます。

池に住む鯉

池の中に立つ灯籠

秋には紅葉の紅葉で彩られます

齋藤家縁の品々も縄文記念館とは別の建物に展示されており、着物や甲冑、食器など歴史ある品を見られます。

齋藤氏ゆかりの服飾品

貴重な塗り物

震災直後に比べればだいぶ良くなっていますが、庭園の一番奥にある建物群はまだ震災からの復旧が済んでいません。また、庭園の一部も所々に安全のため工事用のコーンが置いてあり、勿体ない眺めになっていますが、それでも素敵なところは、沢山あります。是非石巻エリアファンクラブに登録して、一緒に石巻エリアの魅力を感じていきませんか。会員は石巻地域の恵みを特別な条件で体験できる特典があります。入会金などは不要なので、興味のある方は是非下のリンクから詳細を確認してみてください。

 

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