女川町 2019年元旦

2015年3月4日、私は「これから商店街になる」場所に立っていました。

2015年3月4日撮影 駅前商店街シーパルピア女川予定地

かさ上げ工事をし、海面を少し見下ろすようになっています。
ここからは女川魚市場も見えますね。
この時は今の商店街の姿を全く想像できず、説明を受けても
「うん、うん、なるほど。そうなんですね。」
という、当たり障りのない会話しかできませんでした。
そんな中でも、これからどんな商店街が作られていくのか、楽しみで楽しみでワクワクしていたのを覚えています。

そして完成したのが、女川駅前から海へとまっすぐに伸びるレンガみち「シーパルピア女川」。

駅前商店街 シーパルピア女川

1枚目と2枚目の写真は、実はほぼ同じ場所から撮影しています。
道路と歩道の境目、縁石を目印にすると分かります。

この商店街の先に見える海面から、毎年元旦に初日の出が昇ります。

凄い偶然!!

いえいえ、そうではないのです!

元旦に初日の出がシーパルピア女川の先から昇ってくるように設計されているのです!
初めて聞いた時は驚きで言葉が出ませんでした。
文章にすると簡単に聞こえてしまいますが、実はとんでもないことですよね。

商店街が完成し、初めての初日の出は2016年元旦。その時私は女川駅の三階展望台にいました。
須田町長も「完成後初めての初日の出。本当に正面から昇るのか?」と不安と期待が入り混じっている様子でした。
実際に正面から日が昇ったときの感動は今でも忘れられません。あれから今年で4回目の初日の出を迎えました。
2016年の時はほとんど人はおらず、いるのは役場職員や工事関係者。そして正面から昇ることを知っているごく一部の人だけ。
それが年々人数が増えていき、新しい風物詩として話題になり今年もたくさんの人が女川へ初日の出を見にきました。

2019年元旦 初日の出の様子

震災によって町の様子が激変し新しいまちに生まれ変わりましたが、今も昔の風景を想う人も多くいます。でも、そんな中でも新しい何かがいつも生まれていく。
「昔を想う心情と新しい風景があるのが女川の“今”なんだなぁ。」
と、顔を照らす初日の出の温かさを感じながら考えていました。

女川町の新年の風物詩となった元旦の初日の出ですが、私が普段働いているお土産物屋さん「あがいんステーション」ではお土産品を作りました。
一つは石巻の珈琲工房いしかわさんのワンドリップコーヒー、もう一つは新澤醸造店の佐藤農場の梅酒です。

初日の出にぴったりのお土産品

仙台市在住の水彩画家・柴田治さんに初日の出の絵を書いて頂きました。
この二つの商品が女川の新しいお土産品として広まることで、女川町が広く知られてほしいという願いも込められています。

また、来年も元気に初日の出をたくさんの人と分かち合えるように一年を過ごしたいと思います。

文:マッチ

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