カホンとの出会い~スネア・カホンとキッズ・カホン~

きっかけは、「おもちゃ」でした。

カホンを作り続けて18年、世代を超えて愛される楽器を作成するために、長年の技術を総結集して作成した「キッズ・カホン」。祖父母から孫へ、父母から子へ、色々な世代が音を通して楽しめるそんなひとときを提供できたら…そんなお手伝いができたら、幸せです。

カホン工房アルコ 代表 青沼氏

 

私が初めてカホンにであったのは、卸町にある音楽スタジオでした。 その時は、まだ震災直後だったと記憶しています。

「石巻で作ったもので、カホンっていうんだよ!」

「座って叩くんだって!」

音楽スタジオだけあって、色々な人が叩いていました。

叩く位置、強さ、リズムなど、人それぞれの音が響き、それに合わせてギターを演奏している姿を、私は空いているカホンに座って聴いていました。

時が経つにつれ、小さなライヴに行くとカホンの演奏があったり、カホンがドラムの代わりになっていたりと、至る所で見るようになっていきました。

その度に私は、カホンに座って演奏を聴いているような感覚になりました。

 

それから数年が経ち、カホン作りを体験できるという話を聞きつけ、カホンに座っている感触を思い出し、居ても立っても居られなく、見学にいきました。

ボンドの量や乾燥具合、器具のつける場所で音の伝わり方が違ったりする。

そんな説明を聞きながら作成している姿を見学していましたが、私の目には小学生が描いた少し変わったカホンにくぎ付けになりました。

世界にたった一つだけのカホン。

こんな思い出のカホンが作れるんだ!

ワクワクするような感情を旨に私は、

「時間があったら、今度は自分がカホン作り体験をして、絵を描こう!」

そう思いました。

 

このカホン作りは、定期的に開催されていますので、下記よりお申込みいただけます。

カホン作り体験の申込

 

見学をしてから、1年が過ぎたある日、小さなカホンを目にしました。

音色も手触りもほぼ最初にスタジオで出会ったカホンと同じ、ただ見た目が可愛らしい姿をしていました。

その可愛らしい姿に一目惚れし、カホン作りを見学した場所へと向かいました。

ミニカホンの体験は、受付しておらず、学校関係の団体様(20名以上)の受入れを日程や材料の調達が合えば実施しているようです。

 

アルコ青沼代表は、

カホン作成には、基本的に「フレーム作成→接着→乾燥」の3段階です。

キッズ・カホンは、構造上どうしても小さくできており、フレームの作成は技術を要します。

一番のこだわりは、キッズ・カホンをスネア・カホンと変わりない音質にするために、どのようにするか、音感を頼りに様々な試行錯誤を繰り返し、現在も改良中です。

低音を出そうと音を出すために、カホン独特の「ザッ」という音をどのように減らし、その独特の「ザッ」という音をボディのどこを叩き分けすれば素直に音が鳴るのか。

その工夫を凝らしています。

元々カホンには、2種類の叩き方があります。

1つは、手の形による叩き分け。

もう1つは、カホンの構造による叩き分け。

アルコのカホンは、この構造による叩き分けを気軽に出せるようにしています。

いい音色を出すために、カホンを作成していた当初より心に刻んだ言葉があります。

「どこを叩いても同じ音が鳴るのでは意味がない。工夫を凝らした音を作る。」

それがアルコカホンのこだわりです。

と笑顔で語ってくれました。

 

スネア・カホンとキッズ・カホン、親子のような関係に私は感じます。

世代を超え、素敵な音色が届きますように。

キッズ・カホンは、いしのまき元気いちばにて販売中です。

詳細はこちらから

 

 

writer:石巻圏観光推進機構

写真提供:NPO法人ベビースマイル石巻、在仙バンド「3G」、カホン工房アルコ