サン・ファンパークで眺める夕日

公開日:2018/02/15 
最終更新日:2021/02/26
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日常の喧騒を忘れて一人になりたい時ってありますよね。 誰もいない海を眺めたり、ただただ綺麗な景色の中に身を置いて気分をリセットしたい時ってありますよね。 ということで今回は石巻市にあるサン・ファン・バウティスタパーク(以下、サン・ファンパーク)に夕日を眺めにやってきた。 もちろん一人で。 この公園は海と船が見える綺麗な公園とは聞いていたが、実際に来るのは初めて。 どんな美しい風景が待っているのか、楽しみである。

サン・ファンパークの入り口。スタジアム風になっている。

中へ入っていくと大きな広場がある。

パークの中を散策していると、気になるものを発見! 「夢をかなえる鐘」なるものがあった。

見ているだけで無性に鳴らしてしまいたくなる魅力がある。

この鐘はサン・ファン・バウティスタ号出帆400周年の節目に、石巻市民団体の厚志により「DREAM BELL」(夢をかなえる鐘)として寄贈・設置されたものだそう。 1人でここに来たせいだろうか、この場所で自分の夢についてちょっとだけ真剣に考えてみた。 それから鐘を鳴らした。 鐘の音がサン・ファンパーク全体に響き渡る。 強く背中を押された気がした。 さらに公園を進むとお目立ての船「サン・ファン・バウティスタ号」がドーンっと現れた。

あまりの迫力で思わず声を上げてしまう。

サン・ファン・バウティスタ号は今から約400年前、仙台藩主伊達政宗が仙台領内でのキリスト教布教容認と引き換えにメキシコとの直性貿易を求めて、スペイン国王およびローマ教皇のもとに派遣した慶長遣欧使節団が使用した船。 鎖国当時の日本において世界規模の貿易を目的に船を出すなんて、物凄いロマン、物凄い夢だと肌で感じる。 展示されている船はその復元船だが、現在は老朽化が進んでおり乗船見学とドック棟への立ち入りはできない状態になっている。 非常に残念だが、このロマンと夢が詰まったド迫力のサン・ファン・バウティスタ号を眼前で見て損はないだろう。 日もだいぶ暮れてきた。 夕日を眺めに展望台へ移動する。 展望台からはサン・ファン・バウティスタ号のマスト越しに海と沈みゆくオレンジ色の夕日が見えた。

展望台からの夕日。

夕日に吸い込まれるようにじっと見入ってしまう。 最近は仕事も忙しくなり心を休める時間がなかった。 仕事の事を忘れ一人でぼーっとした時間が過ぎて行く。 こんな時間を過ごせるのは贅沢だと感じた。 リフレッシュした気分でサン・ファンパークをあとにする。 また明日からも頑張れそうだ。 もし人生で何かに疲れていたらサン・ファンパークから夕日を眺めるのもいいだろう。 リフレッシュしたあたなたの新しい出帆を祝ってくれるはずだ。 writer よっつ
【石巻市サン・ファン・バウティスタパーク】 住所/石巻市渡波大森30-2
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